希望の光を抱きしめる。
クソみたいな1日から一転。
クソみたいな状況に終わりが見えた色鮮やかな1日。
多分またクソみたいな日々に戻る日も来ると思うけど記録しておこうと思う。
水曜日、訳の分からないスマホ紛失騒動とパワハラ同行を潜り抜けた私はひたすら心を無にして働いて1日の労働に勤しんでいた。
やっとこさ用事を終わらせて外観を口実に会社の外を出た時はもう始業から2時間が経った後だった。
会社から外に出ると、若手の社員から電話がかかってきた。
「しんどそうだけど、大丈夫?」
そこからは一瞬だった。
心に押さえつけてきたもの全てが決壊する様に何もかも話してしまった。
私が当たり前と押さえつけて受け入れてきたことに先輩はひとつひとつ丁寧に聴いてくれた。
そして、私の一つ一つを肯定してくれた。
「何も間違ってない。
君は何も間違えてないんだから胸張って良い。
今普通に頑張って出社してるだけでも並大抵のことじゃないよ。
もっと君を助けてくれる人はたくさんいる。
誰も責めない。
だから手を伸ばして飛び込んできて。」
頭の中にその声が響いて全て忘れて泣き崩れた。
クソみたいな生活。
それでも、蜘蛛の糸のように危うくとも希望の光が差し込んだ。
別の先輩はご飯に誘ってくれた。
泣きながら串カツを食べた。
私のどうにもならない愚痴を先輩はいつまでも聴いてくれた。
簡単に去ってやるものか。
捨てたもんじゃない毎日だ。
こんなふうに手を差し伸べてもらえて私だってまだ捨てたもんじゃない。
まだ希望は残ってる。
まだ力も残ってる。
絶対に最後まで戦う。
絶対に地獄に送ってやる。
私はいつも負けない。
少しずつ味方を作って自分なりの強さを身につけていこう。
それまでニコニコ笑っていようね。
優しいのはタクシーのおっちゃんだけ。
今日はこの一週間で最もクソみたいな1日だった。
ひたすら上司のじくじくとした嫌味に耐えた。
でも彼は出世のために良い人を演じなければいけないので私に暴言を吐くことができない。
哀れな人だと思う。
なんか、同行してくれるとか言い出したのでなんか教えてもらえるんかなあ、と期待したけど、ただ歩き方とか振る舞いとかにケチつけるだけで、他のことは何も教えてもらえなかった。
これを深い意味のあるありがたい教育だとは思わない。
でもこうなることは大体わかっていたので、
私は頭の中で落語を唱えていたら終わった。
でも、今日肝を冷やしたのはスマホを無くしたことだ。
それも会社のスマホを無くしてしまった。
大急ぎで会社を抜け出したものの、タクシーが拾えない。
もしもこのままスマホが見つけられなければまたあの上司にジクジクとイヤミの末に始末書だ。
本気で泣きそうになる。
明日会社辞めるか。
そしたら怒られなくて済むやん!
と、頓珍漢なことを言いながら涙が止まらない。
そんな時、回送中のタクシーが止まってくれて乗せてくれた。
今にも泣きそうな私に向かって、
タクシーのおっちゃんは親身に話を聞いてくれた。
「きっと見つかるよ。頑張って探すんだよ!
それに見つかんなくたってそんなこと大したことじゃないんだからさ。」
なんとか私に寄り添ってくれようとしてるのがとても嬉しかった。
半泣きで取引先にたどり着いて探し回ったら、意外とすんなり出てきた。
見つけてほっとしてら自分が情けなくて泣けた。
疲れ果てていたし、会社にパソコンを置きっぱなしにしていたので、帰りもタクシーで会社に戻った。
帰りのタクシーのおっちゃんも気さくな人で、
私の話をたくさん聞いてくれた。
「僕も昔は営業やってたなあ。
新人の時、上司がそろそろお前も仕事ができるようになってきたから遠方の出張に連れてってやるって言ってくれたその出張で、大寝坊して出張がおじゃんになっちゃった。
でもそんなもんだよ。
今日スマホ見つかったならよかったじゃない。
良かったんだから忘れてしまえばいいや。
上司の言うこと、自分で失敗したこと一つ一つ真面目に反省してたらキリないもん。」
思わずポロポロ泣いてしまった私を、
おじさんはミラー越しに笑ってみてた。
1240円払ってタクシーを降りた。
最悪な1日だった。
帰ってからもやらなきゃいけない仕事はてんこ盛りだった。
でも、よかった。
スマホを探しに行った往復20分程度。
私は初めてこの大阪の街で人の優しさに触れられたのだから。
友達は欲しくない。
寂しいけど、繋がりは求めていない。
あと一年半したら出ていくんだから。
毎日こんなに悲しいんだから、
こんな場所に根を張るようなことはしたくないのだ。
それでも、人の優しさが恋しい。
ここでの生活は最悪だ。
幸せな瞬間なんてひとつもない。
大都会の中で会いたい人に会うこともできずに、1人きりの毎日だけど。
タクシーのおっちゃんだけは優しかったと覚えておきたいと思った。
サラリーマン嫌い①
まあまあ大きい会社で働いている。
サラリーマン生活歴半年。
半年過ぎて学んだことは、私はサラリーマンが嫌いってことだ。
別に怪しいセミナーや起業に走ったりするつもりは毛頭ない。
ただ、にんじんが嫌いとか虫が嫌いとかそれと同じようにサラリーマンって生き方が嫌い。
なんで気持ち悪いんだろう。
なんで私はこんなに嫌いなんだろう。
考えてみたら、すぐわかった。
誰も悪人がいないのだ。
私の会社は同期上司先輩含めて悪人はいない。
ムカつくやつ、殺したいほどうざい人、いるにはいるけど、彼らは悪人ではない。
悪人ではなくて、普通のいい人達が、
他の人よりちょっと目立ちたくて、
ちょっといい格好したくて、
ニコニコしながら仲良しごっこをしている。
永遠の就活。
永遠のグループワーク。
それが会社。サラリーマン。
夢を持って入社した人間だったけど、
どうにも愛せなかった。
この会社という空間に帰属して、何年も何年もやっていくビジョンが見えてこなかった。
もうちょっと、自分の感情を大事にして生きていけないものだろうか。
悲しい時はゆっくり悲しみに向き合いたいし、
泣きたい時は泣きたい。
でも、毎日8時半には出勤するための電車に乗る。
心の中がどんなに壊れていても、8時半には笑顔で朝礼で新人に求められるキャラクターに入り込まなければいけない。
その先に何があるんだろう。
こんなにたくさん大人がいるのに、
こうなりたい、とか、尊敬できるなあ、と
思えた人に出会えたことは一度もなかった。
「仕事はできるんだから、人格はともかく…」
と思ってた先輩は勤務時間中に不倫相手の他部署の女といちゃこらこいてたことを知ってしまった。
くだらねー。
何一つ面白くねえ。
こういうところも嫌いだ。
会社の中ではやってます頑張ってますを演出して、裏ではうまいことサボってる。
それで少しばかり高い給料で、
今度は「世間の人より恵まれてる」って事実だけを噛み締めて生きていく。
つまらない。
つまらなくて吐きそう。
あと一年半と決まってるけど、全くもって耐えられる気がしない。
私のモットーは、
大きなリスクを取らないものに大きな幸せもリターンもない。
だけど、多分会社のサラリーマンはもともと大きなリスクがなければいい。
って人たちが多いんだなあってことに最近気がついた。
就活生向けにはかっこいいこと言うくせにね。
サラリーマン嫌い。
私は出ていく身だけど、日本生活最後の2年間でこんな馬鹿らしい世界があることが知れたことは、クソみたいな経験でも今後日本人に舐められないというこれまたクソみたいな理由でまあ死ぬほどギリギリで許容範囲内と言うことにしてあげている。
現段階では。
はじめに。
このブログは、私が片道チケットで中華圏への移民を実現するまでの過程をリアルタイムで書き綴るために作られました。
本当は、学生時代の中国滞在計画の時のように今やってるブログで実況したかったのですが、
過去に顔や本名を思いきり出してるブログで書くと会社の人に見られそうでちょっと怖かったので今回は別で作りました。
社会人になって半年が経ちますが、私はどうしても日本での生活に馴染めませんでした。
このコロナの中で完全に鎖国状態になってから、考えることは中華圏に行くことだけでした。
たくさんの駐在員が帰国させられました。
それは、私の価値観も大きく変えました。
多分、会社の肩書を引っ提げて行けば安定があるんだと思う。
でも、何がしたいかどこにいたいか、いつまでいたいか、を自分で決められないのは絶対に嫌だと思いました。
会社で働いてみて分かったこともたくさんありました。
よかったことといえばお給料がいいこと、残業が全くないこと。
ブラック企業の存在が叫ばれて久しい現代社会で間違いなく私は恵まれていました。
でもそれ以上に悪かったことも多かった。
これからいろいろ書いていきますが、
日々緩やかに自分のいいところや守りたいものを、荷物の詰め物のプチプチを潰すように潰されていく感覚。
このままここにいたら、緩やかな廃人になっていくだろうなあ、と思うほどの息苦しさを感じています。
だから出ていこうと思うんです本当に。
期限は2022年9月。
どうやって私が移民するのか。
何を考えて移民するのか。
このブログにはそんなことをつらつらと日々思ってることと一緒に一つ一つ綴って開きたいと考えております。
どうぞよろしくお願いします。