希望の光を抱きしめる。
クソみたいな1日から一転。
クソみたいな状況に終わりが見えた色鮮やかな1日。
多分またクソみたいな日々に戻る日も来ると思うけど記録しておこうと思う。
水曜日、訳の分からないスマホ紛失騒動とパワハラ同行を潜り抜けた私はひたすら心を無にして働いて1日の労働に勤しんでいた。
やっとこさ用事を終わらせて外観を口実に会社の外を出た時はもう始業から2時間が経った後だった。
会社から外に出ると、若手の社員から電話がかかってきた。
「しんどそうだけど、大丈夫?」
そこからは一瞬だった。
心に押さえつけてきたもの全てが決壊する様に何もかも話してしまった。
私が当たり前と押さえつけて受け入れてきたことに先輩はひとつひとつ丁寧に聴いてくれた。
そして、私の一つ一つを肯定してくれた。
「何も間違ってない。
君は何も間違えてないんだから胸張って良い。
今普通に頑張って出社してるだけでも並大抵のことじゃないよ。
もっと君を助けてくれる人はたくさんいる。
誰も責めない。
だから手を伸ばして飛び込んできて。」
頭の中にその声が響いて全て忘れて泣き崩れた。
クソみたいな生活。
それでも、蜘蛛の糸のように危うくとも希望の光が差し込んだ。
別の先輩はご飯に誘ってくれた。
泣きながら串カツを食べた。
私のどうにもならない愚痴を先輩はいつまでも聴いてくれた。
簡単に去ってやるものか。
捨てたもんじゃない毎日だ。
こんなふうに手を差し伸べてもらえて私だってまだ捨てたもんじゃない。
まだ希望は残ってる。
まだ力も残ってる。
絶対に最後まで戦う。
絶対に地獄に送ってやる。
私はいつも負けない。
少しずつ味方を作って自分なりの強さを身につけていこう。
それまでニコニコ笑っていようね。